
ゴルフ界最古の歴史と伝統を誇る全英オープン。第136回を迎えるこの大会が、今年はスコットランドのカーヌスティで開催される。リンクスゆえに常に変化する風、草むら同然の深いラフ、蛇行するバリーバーン…。ここは全英オープンの開催地の中でも、最も難しいコースと言われている。その難関を制しクラレットジャグを手にするのは、果たして誰なのか。驚きと興奮の展開を肌で感じるには、試合をライブで観戦するのが一番だ!

1954年~56年のピーター・トムソン以来となる51年ぶり全英オープン3連覇に挑むタイガーウッズをはじめ、世界ランク2位のジム・フューリックら世界屈指の選手たちが、この超難関コースをどう戦うのかが見ものだ。
日本からは昨年5位入賞の谷原秀人、3年連続賞金王の片山晋呉、日本ツアー賞金ランキング上位の谷口徹、手嶋多一が出場する予定だ。日本人初のメジャー制覇を期待したい。

カーヌスティといえば、必ず話題にでるのがゴルフ史上最大と言われる悲劇、『カーヌスティの悲劇』だ。それは1999年の全英オープンで起こった。
各強豪選手たちがスコアメイクに苦しむ中、最終18番ホール(パー4)を2位に3打差をつけて首位で迎えたのは、フランスのバン・デ・ベルデだった。この時点で、試合を観ていた誰もが、彼の優勝を信じて疑わなかった。
しかし、ここからが悲劇のはじまり。1打目、彼が打った球はラフへ。2打目は、観客席にあたり、さらに深いラフへとはまってしまった。3打目は無情にもバリーバーンに落ち、沈みゆく球を必死に打とうとしたが、球は水の中へ。結局打つのを諦め1ペナルティ。打ち直しの5打目はバンカーへ、その後ワンショット、ワンパットの計7打でトリプルボギーの大たたき。結果、ポール・ローリーに優勝を奪われてしまった。
このエピソードからわかる通り、カーヌスティでは予測できない事態が発生する。強豪選手でも、なだめるのが大変難しいとされるコース。だからこそ、どんな驚きに遭遇するかわからない楽しみが、ここにはある。

ゴルフの原型を今に残すスコットランド。そこには半島を突き抜ける強烈な風が造り上げた変化に富む雄大なリンクスがある。一度、プレイすると、その魅力にとりつかれることだろう。ツアーによっては、名門コースでのゴルフが行程に組み込まれているところもある。せっかく、スコットランドまで足を運ぶのだから、ぜひ体験したいところだ。
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